近頃、個人で起業する人をよく見かけるようになった気がします。起業するといっても、個人事業主になるのと株式会社を設立するのとでは全く別のものになります。
では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?今回は、個人事業主と株式会社設立の違など、会社の仕組みについても解説したいと思います。
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Contents
会社の仕組みの違い
個人事業主になるのと、株式会社を設立することの違いについて確認してみましょう。
個人事業主とは?
その名のとおり、個人事業になります。会社は持つというのとは、まったくの別物です。。
法的な手続きなども特になく、簡単に起業することが可能です。事業内容にもよりますが、資本金なしで起業することもできます。
株式会社とは?
設立には、資本金も必要で法的な手続きなど、手順も複雑です。
社会保険料・法人税など、株式会社を設立するとコストが掛かります。利益が上がるかわからない段階であれば、個人事業にするのが無難です。
株式会社を設立するまでの仕組み
個人事業と違い、株式会社を設立するには様々な準備・手順を踏まなけらばなりません。
~株式会社設立の流れ~
会社設立にあたって、事前に準備・決定しておくこと!
発起人の決定
会社設立に必要な準備や手続きをするなど、設立に対し責任を持つ人を決める必要があります。
商号(会社の名前)を決定
事業目的を明確にする。
あなたが設立する会社が、どんな事をして利益をだすのかを明確にしておかなければいけません
本店所在地を決める
会社の本店所在地を決めておきます。
これは、本社の住所と同じ場合が多いのですが、本社住所と同じにしなければならないのではありません。
資本金の額を決める
会社設立し、事業を行うのに使われる元手となる資金のこと。資本金が少なくても、株式会社の設立は可能ですが資本金は会社の信用にも影響しますので、少なすぎるのも問題です。
必要なもの・人材を持ち合わせてなお、最低でも半年は会社運営していける額を用意することが多いです。
機関設計
運営や管理、会社の意思決定などをする機構や地位(役職)のことをいいます。簡単にいうと役員構成を決めることです。
取締役・取締役会・監査役・監査役会などが、これに当たります。一人で会社を設立する場合でも、株主総会・取締役は必要となります。
事業年度を決める
会社は、申告の為に一年に一度会計を締めます。これが、決算といわれるもの。事業年度とは、決算期間のことを指しています。
事業年度は、自由に決められますが末尾が決算日となるので事業年度の末尾を月末にしておくことをおすすめします。
株式譲渡制限について決める
株式会社が発行した株式の譲渡は、自由に譲渡できます。
ですが、この株式の売買を制限することが可能です。望まない株式の流れ・会社が奪われることを防ぐために設けます。
法人用の印鑑の用意と印鑑証明書の取得
株式会社を設立するとなると、当然法人用の印鑑が必要です。準備しておきましょう。
※ただし有効期限は三ヶ月なので、早すぎる取得はおすすめしません
~会社設立の流れ 定款~
定款を作成
会社の基本的な規則をまとめたもの。
上記で準備・決定した内容をもとに、作成していきます。
定款の認証
定款を作成したら、公的なところで手続きを行い、認証してもらう必要があります。
手続きには、5~6万円ほど手数料が掛かります。
定款が、紙定款だと収入印紙が必要でその額は4万円となります。ですが、行政書士などに依頼すると大抵電子定款に対応してますので、収入印紙4万円の出費が抑えられます。
出資金の振り込み
定款認証後、準備した出資金を指定した金融機関に振り込みをする。
※認証後でなくてはなりませんので、気をつけましょう。
会社の登記・印鑑登録
会社の登記の申請と、法人用の印鑑を登録する。
会社の登記申請には、登録免許税として最低15万円必要です。資本金の1000分の7の額が登録免許税としてかかるのですが、15万円に満たない場合は最低額の15万円を支払います。
法実設立届け出など
登記が完了し、会社設立となりますがまだ必要な手続きが残っています。
法人設立届け出・青色申告の届け出を税務署に提出します。
他にも地域により、手続きが必要なこともありますので確認しておきましょう。
会社の仕組み 株式を上場するとは?
よく耳にする言葉ですが、株式を上場するとはどういうことかご存知ですか?
株式を上場するというのは、証券取引所で株式の売買がされるようになることを指します。株式上場は、どんな会社でもできるものではありません。一定の基準をクリアしなければ、証券取引所を介して、いろんな人に株式を売買してもらうことができません。
以下の事項をもとに、基準が設けられています。
株式単位数
時価総額
株主数
事業継続年数
利益額
ですが、この上場基準は取引所によって異なります。株式を上場させるというのは、いろんな人に株式を買ってもらえるようになり知名度や信用度も上がりますが、その分多くの方に意見されることとなり、それに応じていく必要がでてきます。
《まとめ》
起業すると一言にいっても、個人事業か株式会社かで仕組みも大きく違います。どちらにも、メリット・デメリットがあるので、どちらにするかは企業後の利益の見込みや資金面・手続きなど、様々なことを考慮して決める必要があります。株式会社設立をすると、上場を目指す会社が多いですが、上場についても熟考する必要があるでしょう。
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